Have a nice day! 英会話ワークショップin長久手

第28回レポート

2023年9月24日(日) A.M. 9:30~12:00

「長久手 交流プラザ」 中会議室2  で第28回ワークショップを開催しました !

     
 今回の参加者は2名。

 はじめに「感謝(gratitude)」を題材にトーク。
 3人で、日常感じる「感謝」の英文を紹介し合いました。
 また「感謝メモ」を書くことの効果について話をしました。

 次に「単語の連想ゲーム」をしながらvocabularyを確認し合いました。

 「TOEIC」はPart3の問題を実施。野菜・家に関する問題を扱いました。
 その後、野菜・家に関する語彙・話題を取り上げ、シェアを行いました。

 最後の時間はいつものように「Discussion」のワーク。
 今回は「Boomerang Children」という聞き慣れない表現がタイトルの題材でしたが、
 音声を聞いて意味を理解し、各々の意見を述べ合いました。

 人数は少なかったですが、その分、深く話せた回となりました。

 参加者(ニックネーム)
 Mary, Jill
 

== 当日の流れ ==
■Gratitude Journal

私が10年以上前から行っている「感謝メモ」の習慣。それについて書かれた書籍の抜粋をワークショップに先だって紹介していました。

   
Even Happier:
A Gratitude Journal for Daily Joy and Lasting Fulfillment
より



これを踏まえ、まず私が「感謝メモ」を実践している経緯やその効果を説明。そして、お2人の感想をお伺いしました。


自分の内側に向けた「ラッキー(lucky)」「幸せ(happy)」という感情を持つことももちろん良いことなのですが、
自分の外側の人(person)、物(thing)、時には神様(God)に対して「ありがたい(grateful)」という気持ちを向けることで
脳内でセロトニン(serotonin)、オキシトシン(oxytosin)、ドーパミン(dopamin)、エンドルフィン(endorphin)といった神経伝達物質(neurotransmitter)が活性化して、
心と身体によい影響が及びます。

 


「感謝の気持ち」を「書く」ことの意義をお2人に共感頂くことができ、とてもよかったです。

「このワークショップに参加できることに感謝しています」と言われたのもとても嬉しかったです。

そして、宿題として作ってきた感謝の英文を私を含めそれぞれが3つずつシェアしながら、
普段皆さんがどのようなことを「ありがたい」と思っているのか、それをどう英語で表現するのかを味わいました。

また「幸福感」= 「感謝」の「回数」である ( k =k k ) というのが私の持論なのですが
「みなさんの定義では幸せとは何ですか?」という問いかけを行いました。

"今ここにいること"
"何気ない日常" という回答を頂き、なるほどなぁ、と思わされました。

最後に、
何事も当たり前だと思っていたら ( If you take something for granted, ) 感謝の感情は生まれない、
「これは決して当たり前のことではない」という気持ちを持てば
色んなことを「ありがたい」と思うことができる、というお話をさせて頂きました。

OUTPUT

・gratitude  
感謝
・far-reaching  
〔影響や効果などが〕広範囲に及ぶ、遠くまで伝わる
・well-being  
健康で安心なこと、満足できる生活状態、幸福
・determined  
意志が強い
・good fortune
幸運
・Lady Luck 
 幸運の女神

・Happiness is determined by how many times we feel grateful.  幸せは感謝する回数によって決まる

・How do you define happiness? 幸せをどのように定義しますか?

・I felt grateful when the station attendant changed my train ticket to a ticket that was 30 minutes earlier. Thank you, station attendant.
駅員さんが私の切符を30分前の切符に変えてくれてありがたいと思った。駅員さん、ありがとう。

・I always feel thankful when a car lets me merge in their lane.
私は車が(道を譲って)私を車線に合流させてくれる時、いつもありがたいなと感じる

・I am not a member of the COSTCO store. Therefore, I cannot enter the store. However, the other day, my friend took me to the COSTCO store, and I was able to shop there thanks to her. Thank you for taking me there, my friend.
私はコストコの会員ではない。そのため、店に入ることはできない。でも先日、友達が私をコストコに連れて行ってくれて、彼女のおかげでそこで買い物ができた。友達、私を連れて行ってくれてありがとう。

・I sometimes make cakes, but the cake batter often turns out too hard. I asked my friend for advice on how to make a moister and softer batter. She suggested using the same ingredients as for a chiffon cake. Thank you for the excellent advice, my friend.
私は時々ケーキを作りますが、ケーキの生地がしばしば硬くなってしまいます。私は、よりしっとりと柔らかい生地を作る方法について友達にアドバイスを求めました。彼女は、シフォンケーキと同じ材料を使うことを提案してくれました。素晴らしいアドバイスをくれて、友達、ありがとう

・batter  (ケーキの)生地  ( c.f. バターはbutter )

・I happened to meet an acquaintance at a sports gym. He is a British English teacher. He remembered me and had a conversation with me in English. I appreciate him for speaking English with me. 
スポーツジムで偶然知り合いに会いました。彼はイギリスの英語の先生です。彼は私を覚えてくれていて、英語で会話をしてくれました。彼が私に英語で話してくれたことに感謝しています

・Thank you, God. I was able to spend my time with fewer symptoms of my illness.
神様、ありがとうございます。私の病気の症状が軽くなって過ごすことができました。

・Thank you for chatting with me, even though you are so busy.
とても忙しいのに私とおしゃべりしてくれてありがとう。

・Thanks to my company, I was able to enjoy a delicious yakiniku lunch with my mother on my day off.
会社のおかげで、休日に母とおいしい焼肉ランチを楽しむことができた。

・Thank you, police officer. I appreciate your immediate action for illegal dumping in front of my house. 
警察官の方ありがとう。家の前の不法投棄にすぐ対処してくれて感謝しています。

・Thank you for your concern.
気にかけてくれてありがとう

・I felt grateful to him. 私は彼に感謝の気持ちを抱いた(←感謝の気持ちを持った、という「感情」を表している)

・I thanked him. 私は彼に感謝の言葉を述べた(←感謝の気持ちを伝えた、言った、という「行為」を表している。)

 =うらやましい= に関連する表現

・I envy you. 私はあなたがうらやましい(妬みや負の感情を感じることがあり、やや重い感触がある)

・I'm jealous of you. 私はあなたがうらやましい(よりカジュアルな表現)

・I'm jelly! うらやましい! (jealousより更にくだけた表現)

・You are so lucky! ラッキーだね

・It's lucky for you to meet such a friendly taxi driver. そんなに親切なタクシー運転手に会えて良かったですね。(うらやましいわ)

 ===

・benefits/employee benefits/company benefits : 福利厚生

・take ~ for granted  ~を当たり前だと思う、~に慣れっこになってしまう

・If I had taken for granted that he would exchange my ticket, I would not have felt grateful.
もし彼が私の切符を交換してくれるのが当たり前だと思っていたら、私は感謝の気持ちを抱くことはなかったでしょう。


■Word Association Game

1つの単語からスタートし、それを聞いて思いついた言葉を言う。そして次の人がまたその単語から連想した言葉を言う...という、いわゆる「連想ゲーム」。

単純なゲームなのですが、やってみると「日本語の〇〇は英語でどう言うんだろう?どういうスペルだろう?」という展開になり、
調べたり教え合ったりしてイメージを派生させながら、語彙を増やすことができました。

OUTPUT

★ police

★ police car (patrol car)
パトカー  パトカーは英語ではpolice car と言う方が一般的のようです

★ trafic violation  
交通違反 
 ※violate  
は 〔法律・契約などに〕違反する、〔法を〕犯す、〔規則などを〕破る という動詞

★ excess speed  
スピードの出すぎ、制限速度オーバー

 ※excess は 過度の という形容詞

 ※
~を超える という動詞は exceed

 ※ 他に「スピード違反」として
excessive speed / speeding / speeding violation という表現もあります。

 ※ I got a speeding ticket. / I got ticketed for speeding.  
私はスピード違反で切符を切られました


★ scary 
怖い

★ ghost 
幽霊 (スペルに注意)

★ movie

★ dark

★ moon

★ crescent moon
三日月
 ※crescent [krésənt]
 は "三日月形"の という形容詞



■TOEIC (Part 3)

2人の会話を聞いて質問に答えるTOEIC Part 3の問題を2パターン実施しました。

1つ目は野菜を売る農家とそれを仕入れようとしているシェフの会話、2つ目は不動産屋さんと物件探しのお客さんの会話。

それぞれの会話に対して3題ずつの問題に答えましたが、若干難しかったようで、2人で答えを相談し、悩んでいらっしゃいました。

問題を解いた後は対話文の読み合わせや、問題の内容(野菜/家)に関連した会話を行ってみました。

OUTPUT

・We're about halfway through the twenty-kilogram bag.
20Kgの袋をおよそ半分ほど使い終わるところです。

・I can update your order to a twelve-kilogram bag.
あなたの注文を12Kgの袋に変更できます。

・spinach ほうれん草

・egg plant 主に【[米]

・aubergine [óubərʒìn] 主に[英]

・I like celery and lettuce. I started liking them when I was a child after reading a comic where a boy was deliciously eating them with mayonnaise.
私はセロリレタスが好きだ。子供の頃、男の子が美味しそうにマヨネーズをつけて食べている漫画を読んでから好きになった。

・How can I help you?  どのようなご用件でしょうか

・pay a deposit  手付金を支払う

・That's just what I'm looking for.  それこそまさに私が探しているものです。

・Please tell me your favorite aspects of your home and any aspects you'd like to improve.
あなたの家のお気に入りのところと、改善したいところを教えてください。

・My house is western style. 私の家は洋風です

・I don't like that the dining room and the restroom are too close. 私はダイニングとトイレが近すぎるのが嫌です。

・I want to fix the broken blinds in my room. 私は自分の部屋の壊れたブラインドを直したいです。

・We have to weed our garden. 我々は庭の除草をしなくてはならない。

・I have to take care of the plants. 私は植物の世話をしなくてはならない

・It's a hassle to maintain our garden. 庭を手入れすることは面倒で


■Discussion
( Boomerang Children )

Boomerang Children という耳慣れない表現がタイトルの題材。さて、これは一体何のことなのでしょう?何が問題提起されているのでしょう?

早速トークショーの音源を聞いて頂きました。早口でやや難易度の高い会話ではありましたが、お2人とも概ね内容を理解できていました。

 

boomerang child とは親元をいったん離れて生活したあとに、(ブーメランのように)戻ってきて親元で暮らす子供のことでした。(この表現、私も初耳でした。)
(会話の中では他に adult children (大人になり切れていない子供), parasite single (親に依存する未婚者) とも表現されています。)

この"boomerang children" の是非について、みんなで discussion を行いました。

内容を深く把握するため、会話文を、私が進行役(William)、Maryが日本人ジャーナリスト女性(Rie)、Jillがイギリス人男性(William)という役回りで読み合わせをし、それぞれがどんな見解を持っているのか、確認をしました。

読み合わせしながらじっくり吟味してみると、女性ジャーナリストの Rie は boomerang chilren に対してかなり否定的な見解で話していますが、イギリス人の William は肯定的な面を見ているようだとわかりました。

 

次に、テキストの ANNA 、SHIN、MARK、IRIS の4名の意見に賛成か反対かを述べて頂きながら、各自の見解を聞いていきました。

お2人とも、スタンスとしては 「boomerang children も、働いているならよいのではないか?」という意見でした。

「ニートで完全に parasite となっている状態はよくないが、両親と暮らしていたとしても、仕事を持ち働いているなら人として自立はできる、
また、一緒に暮らすことで親の世話ができるのは良いことだ。」という話をされていました。

Jill は娘さん達が遠方で暮らしていますが、もし将来親元に帰ってくると言ったら「歓迎する」とのことでした。

私自身も母親と2人で暮らしていますが、日々色々なことを話したり、一緒に運動をしたりして、認知症予防やお互いの健康維持にも繋がり、
良い面が多いと感じています。



OUTPUT


・boomerang [búːməræ̀ŋ] 
ブーメラン

・boomerang child  成人後、親元に戻って暮らす子供
 (someone who returns to live in their parents' home in their twenties or thirties after a period of being at university or living away from home)

・adult children  今回の文脈では "大人になり切れていない子供" という意味合いで使われているようです。
 一般的には、adult children は 「子供時代に家族関係・虐待などが原因で精神的に不安定な状況で育ち、成人後も生き方に悩んでいる人」のことを指します。

 
(An adult child is a term commonly used to describe any grown adult who was exposed to emotional, physical, or sexual abuse as a child.)
・contradiction  矛盾、不両立 (adult children は大人と子供という相反する二語を含んでいるためここで contradiction(矛盾) と表現されています)
・What's your take on this?  これについてどう思いますか?(あなたの見解は?) ( = What's your idea or opinion about this?)
  ※ここでの take は見解、見方という意味です

・parasite [pǽrəsàit] 
パラサイト、寄生者 (a person who habitually takes advantage of the generosity of others.)
 ※もともとは 宿主(host)に依存して生活する寄生生物(寄生植物、寄生動物、寄生虫など)の意です。

・creepy  不快な気分にさせる、気味悪い、ゾッとする、身の毛のよだつような (scary, frightenning, weird)
・creep
 這う、ゆっくり近づく、忍び寄る (to move in a quiet, careful way, especially to avoid attracting attention)

・live off (of) ~  ~で生活する、~で生計を立てる、~に頼って生きていく
・take advantage of someone  (人)を上手く利用する (use a person for your own benefit)
・if at all  仮に~だとしても

・depressed economy  
経済不振、不景気
 (a bad situation in which people don't have jobs and have very little money to buy things such as food, clothes, and cars.)

・Did you get the general idea of their conversation? 彼らの会話の概要はわかりましたか?

・Sorry to interrupt.  
(話を)遮ってすみません

・If my daughters said they wanted to come back to us and live with me, I would welcome them.
もし娘たちが私たちのところに戻って私と一緒に暮らしたいと言ってきたら、私は歓迎するでしょう。

・I pay our utility bills. / I pay our household utilities. 私は我が家の公共料金を支払っています。

・live on their own 一人暮らしをする、独り立ちする

・My three daughters are living on their own. 私の3人の娘は自立して生活しています。

・It's not the only way to be independent. それが自立するための唯一の方法というわけではありません。

・If she were living alone, I think she'd be more likely to develop dementia. もし彼女が一人で暮らしていたら、認知症になりやすくなると思います。

・People need someone to talk to. 人には、話す人が必要です。 

・I want her to get some exercise, so I try to exercise with her from time to time. 
私は彼女に運動をして欲しいので、時々一緒に運動をするようにしています。


 -- 第28回ワークショップを終えて --


 少人数ではありましたが、その分 Mary, Jill と私(Michael) とで深い会話が交わせた、印象深い回となりました。
 
 「感謝ノート」の習慣については、いつかどこかでしっかりプレゼンしてみたいと思っていたのですが、
 今回のワークショップでようやくそれを実現することができました(笑)。

 Boomerang Children については私自身がこれと同様の境遇でもあるため、
 みなさんの意見を聞いてみたくてこの題材をチョイスしました。 

 連想ゲームや野菜の話、家の話なども含め、こうした話題を日本語で話すことは特に難しくないと思います。
 ですが、それを英語で話そうとすると、どう言えば相手にわかってもらえるのか、ちょっと戸惑う場面も出てきます。
 そういうトレーニングができた回になったかと思います。
 
 我々は英語「を」勉強している身ではありますが、こうして英語「で」いろんな話題について話しながら
 表現を身につけ語彙を増やしていけるワークショップを、これからも開催していきたいと思いました。

 
Thank you so much for learning English with me! I'm looking forward to meeting you all!!

 英会話Activator 栗林淳


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