「TOEICを活用して英会話を楽しもう!」
 第5回セミナーレポート


2019年6月16日(日) A.M. 9:30~12:00
「長久手市文化の家」の会議室で第5回セミナーを開催しました !

参加者6名。

前回参加のDenis,Mary,Martha,Kettyに、
第1回以来8カ月ぶりのKran、そして初めましてのTiffanyが加わりました。

■当日の流れ

■Icebreaker

What is your "Favorite English"?

いつものように、まずはメンバー同士、英語で自己紹介&他己紹介。

その後、各自の"お気に入り英語"を英語でプレゼンして頂きました。
どれも素敵なフレーズで、それぞれのお気に入り理由も印象的でした。

私 栗林(Michael)の"お気に入り英語"も含め、以下に紹介させて頂きます。


Michael : Have fun!
(楽しんで!)
  これを言うということは、相手のことを思っているということ。だから好き。

Denis : Practice makes perfect. (習うより慣れろ)
  オンライン英会話の先生に
  「聞く力・話す力を伸ばすには何をすべき?」と尋ねると、これを言われる。
  とにかく多くの機会を持つことだと。

Kran : I am interested in ~. (~に興味があります)
  "好き"や"嫌い"という言葉に比べ、
  これは直接的過ぎない表現だからお気に入り。
  会話の中でソフトに使える。

Martha : I like the way you are. (そのままの君が好き)
  人のキャラクターって様々だけれど、
  そのまま、ありのままのあなたが好きだよ、という表現。

Ketty : think outside the box (枠から出て考える)
  既存の枠にとらわれず全く違った視点で物事を考える、ということ。
  自分は1つのことに固執しがちだかけど、
  こうやって考え方を変えることが問題解決のコツ!

Tiffany : a piece of cake (簡単なこと。朝飯前。)
  (長くアメリカにいた私にとっては)日本語と比べて英語の方がカンタン!

Mary : Good luck ! (幸運を!)
  これを言われると気持ちがアガる!

OUTPUT
・I tend to stick to one thing for a long time.
 私はひとつのことに長く固執する傾向があります。
In general, the older people become, the harder it is for them to think outside the box.
 一般的に、人は年をとればとるほど、既存の枠から出て考えることが難しくなります。


■Part 1 (Photograph)

写真の正しい描写はどれか?を選ぶ、お馴染みのTOEIC問題です。

2人ずつペアを組み3つのチームを結成。
パートナーと協力して問題にチャレンジしました。
(もちろんパートナー間の相談も all English !)

TEST① ~ housework ~

最初の問題は男性が芝生を刈っている写真。
正しい英文は The man is mowing the lawn.
(mow : ~を刈る/lawn : 芝生)

明らかに間違った選択肢を除外していく"消去法"を使い
3チームとも楽に正解していました。よく使われるTOEICの解き方です。

でも、英文をすべて聞き取れましたか?と確認してみると
各ペア、細かな部分で聞き取れていないことが判明。
→英文を再度慎重に聞き取り、意見交換して、みんなで正解の文を作り上げました。

次に、mowing the lawn が家事(housework/household chores)のひとつであるところから
家事についての話題につなげて会話のワークを行いました。

まず、みんなで思いつくhousework /household choresの例を挙げていきます。

 
 < Household Chores >
 ・doing the dishes  
皿洗い
 ・doing laundry   
洗濯
 ・cooking 
料理
 ・walking the dog 
犬の散歩
 ・go shopping for groceries 
食品の買い出し
 ・ironing  
アイロンがけ
 ・vacuuming the room 
部屋の掃除機がけ
 ・tidying up the room 
部屋の片づけ

家事の例をひとしきり出し合った後、次のテーマでペアトークしました。
"Could you describe the chores that you enjoy doing the most?"
"Could you tell me some ways to make housework easier?"


参加者は主婦の方が多く、また、男性の参加者も普段家事をされているとのことで、
好きな家事の話やその工夫について、実体験を踏まえたトークを楽しんでいました。

なお、このTEST①ではmow の[モゥ móu] とlawn の[ローンlɔ́ːn] の発音の違いに触れてみました。
これらの発音の違い、意識できていたでしょうか?

正直、日本人同士の英会話ではなんとなく通じてしまうため軽視されがちですが、
ネイティブとの会話ではこれらの発音を区別できていないと誤解を招く場合もあります。



OUTPUT
・She answered the question by (a/the) process of elimination.
 彼女は消去法でその問題を解きました。(「消去法」は状況により無冠詞・a ・theのいずれかになります。)
・housework /household chores 家事  (chore:雑用)
・I ate raw fish seven days in a row.
 私は魚を7日連続で食べた。
・The man is walking his dog.
 男の人が犬を散歩させています。 ( ここでのwalk は他動詞 : ~を散歩させる )


TEST② ~ lampposts


2問目。今回は「先に写真を見ずに選択肢の英文を聞く」という解き方にチャレンジしました。
(英文をキチンと聞き取り、書き取った後にしか写真は見せません!)

先に写真を見ていないため、先ほどのような"消去法"は通用しません。
まず選択肢の英文を細部までリスニングし、書き取り、頭の中で正しく映像化
(visualize)する必要があります。

選択肢の中には難しい単語も入っており、どのペアも映像化に苦戦していました。
今回の問題では l と r の発音の区別、lamp と ramp を正しく聞き取れるかどうかがポイントでした。

正解の英文 :
There are lampposts along the street.
 通りに沿って街灯柱(がいとうちゅう)が立ち並んでいます。
 ちなみに街灯柱とはこれです→ 
そしてみんなが特に惑わされていたのはこの↓英文です。
The ramp is set at the entrance to the park.

 公園への入口に傾斜が設けられています。

 ramp とは斜面、傾斜。こんなイメージです↓
                
高速道路出入口の傾斜路が
「〇〇ランプ」と呼ばれたりしますが、その ramp です。

時にはこのように「普段とは逆の順番で解く」というのも
リスニングのトレーニングになって良いと思いました。

OUTPUT
・Can you visualize the sentence? / Can you imagine a picture in your brain?  

 (文を見て)頭の中で絵(写真)が描けますか?

・sculpture
 彫刻
・entrance to the park  公園への入口


a break time♪ & changing partners▼


休憩を挟んで、ペアパートナーをチェンジ !
リラックスを図るため"子供の頃の話"をテーマにトークして頂きました。
"Please tell me about your childhood memories."
"Describe your favorite childhood toy or game."


子供の頃の話を考えると各自の頭の中の印象深いエピソードに到達するため、通常、会話が活発化します。
また、お互いの生い立ちや性格が見えてくるので、おススメの題材なのです(笑)。

OUTPUT
・trauma
 [tráumə, trɔ́ːmə] ※発音注意   トラウマ、心的外傷
machine [məʃíːn] ※発音注意(スィーではなくシーという感じ)  機械
・play house  ままごとをする


TEST③ ~ track ~

そしてPart 1の3問目。今回もややこしい単語が頻出 (^-^;
正しい発音が聞き取れないと映像を勘違いしてしまう問題でしたが、最後には全員が細部まで理解できました。

選択肢の英文を掲載します。正しく"映像化"できますでしょうか?
 A: Children are walking along the track.
 B: One of the children is holding onto the railing.
 C: The trail goes thorough the village.
 D: The truck is crossing the rails. 

OUTPUT
track
[trǽk]  跡、足跡、小道
・truck [trʌ́k] トラック(貨物自動車)
・train track  線路
・trail   跡、足跡、小道
・rails  レール
・railing  手すり
•The truck is crossing the train track. そのトラックは線路を横切っています。

■Part 3 (Conversation)

会話文を聞き取った後、その内容についての正しい選択肢を選ぶ問題です。

※実際の会話文、問題文を掲載します。


1.What are the speakers mainly talking about?
(A) Where to get nice calendars.
(B) How to order brand-name clothing.
(C) Where to buy things.
(D) Her work place.

2.Where are the speakers probably going to go this weekend?
(A) To the man's cabin.
(B) To some stores.
(C) Nowhere.
(D) To a restaurant

3. Where are they probably going to meet?.
(A) At a nearby station.
(B) At her house.
(C) At his house.
(D) At the mall.

正答は1(C)、2(B)、3(C)。
TOEICでは1回聞いて回答して終了ですが、それだけではもったいない。
この問題を使っていろいろと深堀りしてみました。

まずはペアで対話文をロールプレイ。
TOEIC問題の中にも実際に使える生きた表現がたくさんあることに気づいて頂けたと思います。

そして問題からは脱線しますが↓これを少しdiscussion
"What do you think their relationship is?" 彼らの関係はなんだと思う?
会話の文脈を読み取りみんなで推理してみました。

気軽に誘っているから同僚という感じではない。車で迎えに来てと言っているからすぐ近くの隣人というわけでもない。
とはいえ恋人や夫婦にしては会話内容にやや距離がある。→おそらく現在同じ街に住んでいるとても仲のいい友人だ。
They are probably very close friends living in the same town.
・・・という意見で一致しました♪

OUTPUT
name-brand  有名ブランドの
・It's been (期間) since I (過去の行動)
.
 ~して〇〇経ちます
 日本語の会話でもよく使う言い方だと思いますが、英語では現在完了形でこのように表現。身につけておくとよいです。
(なお、↑ここでの It's は It has の省略形です。)
・Sounds like a plan.  いい考えだね。喜んで。
・at my place  私の家で
 ※私の住んでいる所(家やアパート)で、という意味の口語表現。
 日本語から直訳すると at my house と書きそうですが、実際ネイティブのカジュアルな会話ではこれはあまり使われず
 placeを使う方が圧倒的に自然なようです。20年アメリカに住んでいたという今回の参加者の方も同意でした。
 (すべての人がhouse(一戸建ての家)に住んでいるわけではないですしね。)

そして今回多くの方にとっての新発見となったのが
Have you gone to the Outlet Mall yet? アウトレットモール、もう行った?
という聞き方でした。

このような状況ではHave you gone ~? という言い方はしないと学校では学びます(Have you been~?が正しいと学ぶ)。
でも実際のネイティブの会話ではこのように Have you gone ~?も普通に出てきます。
(何人ものネイティブに確認済みです。)
もちろん
Have you been to the Outlet Mall yet? と聞いてもOKですが。

***

最後は、対話文が引っ越しがらみということを踏まえ、次のテーマでペアトーク。
"Tell me about a memorable relocation experience in your life?"
あなたの人生での印象的な引っ越しの体験を教えてください

止めてしまうのがもったいないぐらい、各ペアの話が盛り上がっていましたが
会場の時間制限もあり、泣く泣く(?)話を打ち切らせて頂きました(笑)。

今お住まいの環境がお気に入り!という方もいれば、今後海外移住を夢見ている!という方までいましたね♪


 -- 第5回セミナーを終えて --


冒頭で行った「Favorite English」は
みんなの好きな英語表現だけでなく、それぞれの性格や考え方が垣間見え、興味深かったです。
私ばかりでなく、みんながちょっとずつ前でプレゼンをしてもらうための試みだったのですが
我ながら、いいワークだったなと思いました(笑)。

Part 1 で「写真を見る前に選択肢を聞く」という逆アプローチはchallengingでしたが
シンプルなTOEICの題材でも
勉強のやり方はいろいろある、ということに気づいて頂いていれば幸いです。

「子供時代の思い出」や最後の「印象深い転居」というテーマでのペア会話は
本当に楽しそうで、見ている私がうらやましいと感じたほどでした。
今回、こうしてプライベートの過去の話までできたことで、
また少し参加者の方々同士の気持ちが近づいたのではないでしょうか。


更に、今回は r と l 、[óu オゥ] と [ɔ́ː オー] など、細かな発音の違いにも注目してみました。
すでにみなさん日常の英会話はできるレベルではありますが、
今後、より正しい発音を目指していきたいと思います。

なお、今回初めて「長久手市文化の家」での開催を試み、好評でしたので
次回もここで開催することにしました。

***

セミナー後は参加者4人+Michael(栗林)の5人で
施設内レストラン「花ごよみ」へ。
普段どうやって英語の勉強をしているか?オンライン英会話はどうか?など情報交換しながら
リラックスしたランチタイムを楽しみました。

We had a really good time!  Why don't you join us next time?



                    英会話アクチベーター 栗林淳


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