「TOEICを活用して英会話を楽しもう!」
 第6回セミナーレポート


2019年8月25日(日) A.M. 9:30~12:00
「長久手市文化の家」の講義室で第6回セミナーを開催しました !


参加者は今までで最多の10名。

常連のDenis,Mary,Martha,Ketty,第2回から8カ月ぶりのAnne,
第1回以来10カ月ぶりのSallyとRobert、
そして初めてのRoger,Julia,Macが加わりました♪


上の写真はセミナー中に付けて頂いているニックネームのプレート。
ちなみに私、栗林はMicahelです。


■当日の流れ ( セミナー中は基本 All English♪ ) 

■Introduction

~ Please find unfamiliar faces! ~

敢えて馴染みのない(unfamiliarな)メンバーを見つけて2人ペアを組んで頂き
いつものように英語でしばらく「自己紹介」タイム。

その後、ペアの方をみんなに紹介する「他己紹介」を実施して頂きました。

どこに住んでいるの?仕事何してるの?英語は何を使って勉強しているの?

初めましてのメンバーの背景も、このワークで少しわかってきました。


OUTPUT
・She went to Vietnam last month.  彼女は先月ベトナムに行きました。 Vietnam 発音【viétnɑ́ːm】
・He works in the housing industry.  彼は住宅産業で働いています。
・She wants to learn oral communication here.  彼女はここで口頭コミュニケーションを学びたい。
・He visits the homes of elderly people, especially cancer patients.  彼は高齢者、特にがん患者の居宅を訪問します。


■TOEIC Part 1 (Photograph)


1枚の写真を提示。オフィス内の写真で、色んな人達が写っています。

それを見て、
「読み上げられる4つの英文のうち正しい描写はどれか?」を選ぶTOEIC問題にトライしました。

チームを組んで解いてもらったところ、それぞれのチームの回答は見事に(?)バラバラ笑。

Part 1はTOEICの中でも簡単なイメージがありますが、
音声を1度で聞き取りすべての意味を把握するとなると
それほど簡単ではないようです。

みんなで音声を何度か聞き、細かな部分まで書き取りと意味の確認を行い、
最後には全員がすべての文に納得できました。


OUTPUT
take off ~を脱ぐ、外す      Michael is taking off his wrist watch.
・brochure               冊子、パンフレット  発音【brouʃúər】  
・assemble ~を組み立てる  Some people are assembling a table.
・rearrange  ~を並べなおす  We have rearranged our chairs. (re- は 再度~/arrange は 並べる)


そのあと、この写真を見てどんなことが描写(describe)できるか、チームで考えてみました。

問題をただ解くだけでなく、写真を見て自ら描写してみる。
時には創造力も使って(using imagination)、英文を作っていく。
自分の言葉で会話する力をつけるために、有効なトレーニングです。


OUTPUT
・Three people are sitting at a table.  3人の人達がテーブルに座っています。
・One man is wearing glasses.   
1人の男性が眼鏡を掛けています。
・A woman is looking at her cellphone. 
1人の女性が携帯電話を見ています。
・A woman has her elbows on the table.  
1人の女性がテーブルに肘をついています。
・A woman is putting/resting her elbows on the table. 
1人の女性がテーブルに肘をついています。
・One of the men is looking at a resume.  
1人の男性が履歴書を見ています。 (resume 履歴書 発音【rézjuːmèi】) 
・People from different countries are gathered. (People from different countries gathered (together).)
  
異なる国の人達が集まっています。(集まりました。)
・One of the men is sh
owing a card to explain something. 男性の1人がカードを何かを説明するためにカードを見せています。
・A man standing in the foreground of the picture might be late for the meeting.
写真の手前側で立っている男性は会合に遅れたのかもしません。
  ((写真・絵画などの)手前 foreground ⇔ 後方 background)
They are discussing a resume of somebody who would like to join the company.
 彼らはこの会社への入社を希望する人の履歴書について議論しています。
・A man is wearing a tie. 1人の男性はネクタイをしています。


それぞれの方の目の付け所や捉え方が違っていて、面白かったです。

さて、第4回セミナーの時と同様ですが、今回も写真がオフィス内の風景ということで
オフィスに関連した以下のような仮定質問(Hypothetical Questions)を使い
ペアで talk してみました。


1. If you were your boss, what would you do differently?
自分が上司だったらやり方をどう変えますか?

2. If you could choose any person in the world to be your boss, who would you choose?
世界の誰かに上司になってもらうとしたら誰がいいですか?

3.If you thought that your boss made a mistake, would you tell them?
上司が何かを間違えたら本人に言いますか?

4.If you could change one thing about your current boss, what would it be?
今の上司について何か一つ変えることができるとしたら何にしますか?

5. What would you do if your boss insulted you?
上司に侮辱されたらどうしますか?

6. If you could start your own company, what kind of company would it be?
自分の会社を始められるとしたらどんな種類の会社にしますか?

7.If your company asked you to move abroad, would you be willing to do it?
海外に転勤するよう会社に言われたら快く従いますか?

8.Would you rather work for a large company or small company? Why?
大企業と小企業、働くならどちらがいいですか。それは何故ですか?


回答するのがちょっと難しい質問だったでしょうか?

でも、みなさん 
Would you ~?, I would~ という仮定法の言い回しをしっかり意識しながら会話されていました。

このような仮定質問によるワークは創造力を使いながら自分の意見も交え、会話を弾ませることができます。


■ Two truths and a Lie


ここでちょっと気分転換。ゲームを挟んでみました。
英会話学習においては、ちょっとばかり有名なゲームです。


 
2つのホントと1つのウソ

(やり方)

・各自、自分に関する3つの文(A,B,C)を作ります。
 (A,B,Cのうち2つは本当のこと、1つはウソにします。)

・それらの文を紙に書きます。

・1人(質問者)が、書いた3つの文を読み上げて他メンバーに聞いてもらいます。

・他メンバーは、A,B,Cのうちのどれがウソかを考え、当てます。
(当たるまで聞いていく)

・当たったら、質問者は自分の文に補足の説明を加え、その後、次のメンバーにバトンタッチします。

セミナーで行った説明時の動画をTwitterに載せましたので以下にリンクさせて頂きます。よろしければご覧ください。

https://twitter.com/MichaelActivate/status/1165540186706432000?s=20
なお、問題を作る際はどれがウソかを当てられないよう戦略的に行きましょう!

みんなで椅子を輪にして座り、それぞれのホントとウソのクイズを全員で考えました。

せっかくなので、今回みなさんの書いた文を掲載いたします。
中にはバレバレのウソもありますが、それはそれで面白かったです(笑)。

みんなの意外な一面を知ることができ楽しいひと時でしたが、書いて頂いた文をよく見ると、割と改善点がありました。

冠詞の使い方や単数複数、前置詞の選択など、「こうすればもっとよくなる」が随所に見受けられました。

今回敢えて修正,改善(correct,improve)をさせて頂き、補足情報や注意すべき発音なども合わせて記載させて頂きました。

それぞれが作った問題の中身と合わせ、お楽しみ頂ければと思います。



Michael (B is the lie)

A :
conductor  (音楽の)指揮者
 他に車掌、客室乗務員という意味もあります。








Julia (A is the lie)


B : 
I have
tried snowmobiling. (~ingを付け動名詞にします)
I have tried
riding a snowmobile. (あるいはridingを付けます)
 ・snowmobile 【snóuməbìːl】:
  動詞 スノーモービルをする / 名詞 スノーモービル

C :
I was a member of
a volleyball club. (冠詞が必要です)


Mary (C is the lie)

A:
prefecture  県  発音【príːfektʃər】

B :
I belonged to
a table tennis club when I was a junior high school student. (皆が既にわかっている(特定の)卓球部ではないので、ここの冠詞はaが適切です。)
 ・table tennis:卓球


Ketty(C is the lie)

B: はそのままでもOKではありますが、
My favorite pastime is watching movies.
または
I like watching movies.
とする方がより自然な言い回しになります。
・pastime 娯楽




Roger(C is the lie)


A:
local community   地域コミュニティー
community association  (地域)自治会

B:
My hobby is playing
badminton.
 ・badminton バドミントン 発音【bǽdmintən】


Sally (B is the lie)

B: I
am really into horror movies.
(be into ~ : ~にハマっている、~に夢中だ)








Mac (B is the lie)

A:
I have a
grandchil
d/granddaughter. She is 3 years old and very pretty.
(単数か複数かを意識します。
もしお孫さんが複数であれば I have
grandchildren. です。)

B:
My wife is
an AKB48 member.
(これにも冠詞が必要です。あるいは
a member of AKB48 とします。)

C:
My hobby is
hiking.
私の趣味は登山です。
(trekkingは何日にも渡り田園地帯や険しい山地を徒歩旅行するスポーツを指すので、一般的な登山の場合にはhikingとします。) 

I tried 3 mountains
this (past) summer.
this summer で「この夏に」という副詞句なのでin は省きます。
なお、夏を過ぎていればpastを入れると伝わりやすいです。



Denis(B is the lie)

A:
I am hooked on visiting castles.  
・be hooked on ~: ~にハマっている、~のとりこになっている
(前置詞はintoでなくon。Sally の使っているbe into~よりも更に強くハマっているニュアンスで、be addicted to ~ : の中毒になっている  に近いです。)
なおDenisは最近月に10個以上ものお城を訪れた(!)ということなのでbe hooked onの表現が充分マッチすると思います。

B:
I just began to exercise for triathlons.
(トライアスロン全般ということであれば複数形。もし特定のトライアスロン大会を想定しているなら for
a triathlon とします。)

C:
I've started to memorize English words using
a highschool textbook.
(冠詞が必要です。複数の教科書を使っているのであれば
using highschool textbook
s とします。)


Anne(B is the lie)

A:
I like to
go to museums.
(like +to不定詞。もしgoingを使うならI like going to museum. とします。また特定の美術館ではないのでtheはつけないのが普通です。)



Martha (B is the lie)

C:
I am wearing contact
lenses. (複数にする必要があります。)
※もしコンタクトを片方だけしているなら
a contact lenseです。



Robert(B is the lie)

A :
I have
tried/enjoyed/experienced/gone bungee jumping.  
日本語ではbungee jumpですが
これは"バンジージャンプをする"という"動詞"であるため、この場合名詞化するためにbungee jump
ingと動名詞にします。

また、{~をする、~で遊ぶ」の意味のplayはbungeejumpingには不適で、この場合はtry,enjoy,experienceなどの動詞が適切です。
なお、playという動詞は主に球技(ball games)など
道具を使ってプレイするものに馴染みます。

→Robert の続き

B:
I
lived in Jamaica for one month.  
I
used to live in Jamaica for one month.
完了形でも間違いではありませんが、過去形の方が自然です。
Jamaica 発音注意【dʒəméikə】

C:
I have
fallen off a platform at a station. 
私はプラットホームから落ちたことがあります。
(fallの過去分詞形はfallenです。前置詞はoff(~離れて)が適切。また、どこの駅か特定されていないので冠詞はaが適切です。)

→なお、より自然な英語にするには、やはり過去形にします。
(Once,) I
fell off a platform at a station.
(以前、)私はプラットホームから落ちました。

なお、この話、ご本人にお聞きしたらプラットホームと電車の間の隙間に落ちた(!)ということだそうです。
→より具体的には以下のように言えます。
I fell
into a gap between a platform and a train.
私はプラットホームと電車の隙間に落ちました。

なお、線路まで落ちてしまった場合であれば次のように言えます。
I fell off a platform and
onto the tracks.
私はプラットホームから線路まで落ちました。



■Part 3 (Conversation)

会話文を聞き取った後、その内容についての正しい選択肢を選ぶ問題です。

果樹園から届けられた商品が傷んでいた→果樹園にクレームの電話→すぐにお届けしますと約束

という内容の会話でした。

ペアを組んで回答して頂いたところ、今回は正答率が高かったです。
会話の細かな部分までは理解できていなくても、
キーワードを聞き取り、ペアで協力し、正しい選択肢にはたどり着けたようです。

問題を解いた後は対話文をじっくりおさらいし、ペアでロールプレイ。

このパートでも色々と学びがありましたので、以下に整理します。

OUTPUT

・orchard  果樹園
・dessert  デザート  発音は【dizə́ːrt】。前を強く発音し【dézərt】としてしまうと desert 砂漠 になりますので注意。
・bruise  ~を傷める、傷つける、あざを残す、打撲傷を与える
  今回は Peachs are bruised. (桃が傷んでいる)という文で出てきましたが、よく使われるのは身体に傷・あざを与える場合です。
   I have a bruised arm.
  私は腕に打撲を負っている。
   My face was bruised.
 顔にあざができた。

<have+物+過去分詞 の形 : 〇〇を□□してもらう> の構文・・・身に付けておくと日常会話で便利です。
 I'll have some fresh peaces delivered to you.  新鮮な桃をあなたに届けてもらいます。
 I'll have my hair cut today. 髪を切ってもらいます。
 I'll have my TV repaired today. 今日テレビを直してもらいます。

派生して<have +人+原形 : 〇〇に□□~してもらう> の構文も学びました
 ※これは make+人+原形ほど強くはないですが、
   人を〇〇という状態(状況)に保つ→(要求して)〇〇してもらう という"若干"強めの表現になります。
例:
 I'll have Robert repair my TV. ロバートにテレビを直してもらいます。
 I'll have Denis take me to the station. デニスに駅まで送ってもらいます。
 
ちなみに、要求の強さとしては 
ask<have<make となります。※askの場合はtoが必要
 I'll
ask Denis to take me to the station.<I'll have Denis take me to the station.<I'll make Denis take me to the station.

今回の対話文の内容に関連し、次のような質問をし合ってみました。

「今まで、購入したものにがっかりしたことはありますか?」

いきなり英語で話すとおそらく会話に詰まるだろうと判断。
まずは日本語で話して頂き、その後で「今の会話を英語で話そう」という流れで試みました。

まず、英語でどのように質問するでしょうか?

例:
Have you ever been dissapointed with something you purchased?

みなさんそれぞれの「残念な買い物体験」をペアトークしてくれました。
買ったアボカドがtoo matureだった、
朝方靴を買ったが、夜に履いたら足がむくんで靴がtoo smallだったetc...

こうした日常体験に気持ちを乗せて話せるようになってきたら
英会話はだいぶ上達してきている証拠です♪



 -- 第6回セミナーを終えて --


今回予想以上に多くの方に集まって頂け、
年齢層も幅広く、またいつもと違った雰囲気で楽しめました。

常連の方々・お久しぶりの方々・初参加の方々がほぼ均等でしたので、
ペアやチームの組み合わせがなるべく新鮮になるようにと考えながら進めてみました。

英語の勉強だけでなく、お互いの色んな面も知ることができると面白いと考え
ゲーム「Two Truths and a Lie」も取り入れてみました。
このゲームは
・自分の特徴・背景・体験などをわかりやすく英文にする
・ウソ・ホントを簡単に見分けられないように内容・順番を工夫する
という所が醍醐味です。
また、TOEICの問題を解くのと同じように
「選択肢の中から答えを当てる」形式 (multiple choice) です。
皆で考えながらワイワイと盛り上がることができるワークだなと、改めて思いました。
またいつかやってみたいと思っています。

積極的にご参加頂ける仲間が増えてきたので
セミナー当日以外にもお互いやり取りができればと思い
この度、参加者内のメールグループを作成することにしました。

皆さんのやる気が集まって、この会が発展してきています。ありがとうございます。

We had a really good time!  Why don't you join us next time?


                    英会話アクチベーター 栗林淳


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