こちらは、フルスクラッチです。(先日、STUDIO27さんからキットが発売されましたよね!)
個人的には126C2よりも126Cの方が好きなんです。フロントアッパーサスあたりのカウルの処理とか、
リヤタイヤ前部のカウルの撥ね上がり等、凄くインパクトがありますよね。
今回、ボディーのマスターを造る際もその部分を大事に造りました。・・・が、リヤタイヤ前部の撥ね上げは
少しオーバーにしすぎました。(反省・・)
今回の作例でのトライは、ウイングのメッキ表現です。まず下地を(サーフェーサーで)整え、クロムテープ
と言うメッキテープを気泡を入れないように貼り、仕上げました。(ウイングの素材はケミカルウッドです。)
テープですのでウイング裏側の目立たないところで合わせ切りしました。
塗装は、赤です。
T4の頁で書いたように、下地の理論にとらわれず“1回塗りで決めてやるぞ”という気持ちで頑張りましょう。
デカールはファクトリーTZさんのT4とスタジオ27さんのT5用を使いました。(今回、デカールを作らなくて
良かったのですごくラクでした)
最後は、クリヤーコートです(ニッペのウレタン)
126Cは美しいカウルの下に、狂暴な部分を隠し持っていた感じがすごくしませんか?・・・
しますよねー・・・どうでしょう?
1980年、フェラーリは312T5の思いがけない躓きで、チャンピオンティームとしては不本意なシーズンとなり、
改良を加えても、一向に良くならないT5の開発・熟成をシーズン途中であきらめ、グランドエフェクトカーに
不向きなフラット12からコンパクトなV6ターボエンジンでニューマシンを造る事になりました。
そして充分な準備段階も踏まずにサーキットに姿を現わした126Cはカウルの一部に、T4・T5の名残りを残し
ながら、DFVよりもコンパクトなV6ターボユニットの恩恵でボディー下面は思い切ったウイング断面のデザイン
にする事ができたものの、マシンの素性は劣悪だったようで、ビルニューブでさえコントロール不能に近い状態で
疾走していました。
その姿はまさに“狂暴なる秀麗”と言えるマシンでした。
実車について・・・
Ferrari 126C