スクラッチ2作目で、Lotus80同様の造り方で製作しました。
この頃、スクラッチをするのに一番困ったのは
資料が無いことでした。
今は沢山のF1関連雑誌が店頭に並んでいますが当時は全く存在していなかったので、友人の
浅田氏(TDMCの重鎮)
から資料をお借りして造っていました。(それは今もあまり変わっていませんが・・・・・・・)

ボディーは、木材から雌型を取り、それをレジンで複製しホイールはタミヤ模型さんのBT50から流用、タイヤは
86年当時のキットからです。
ウイングはメインの部分が木材とプラ板、
翼端板がプラ板で製作。塗装は、白、紺、紺ストライプを塗り分けました
スポンサーロゴは画材屋さんにインレタを発注。(版元を作って依頼)最後はクリヤーコートです。

実車のイメージを重要視し過ぎた為
本物よりローラインになったかもしれません      (ちょっと反省です)
Brabham BT55
実車について・・・
鬼才ゴードン・マーレイが、1986年にF1マシンの常識を又一つ突き崩すデザインのBT55を発表しました。
当時、その異形さ故に各誌に大きく取り上げられ注目を集めるシーズンが始まったのです。
BT55は、マーレイの狙い通りストレートスピードは他を圧倒したものの、
異様に低い姿勢を可能にする為に
傾けられたエンジンの潤滑系のトラブルを遂に改善することが出来ず、ローライン・デザインを中傷する声が
上がりました。
しかし、1988年 マクラーレンMP4/4で
マーレイのコンセプトが正論だった事を、16戦15勝という形
で証明して見せたのです。
BT55という”革新の行方”は、後の圧倒的勝利に繋がっていたのです。