モデルのボディーを、作図・造形するのが一番難しかったがこのFA1でした。
まず、
ノーズ(ラジエター内臓)の形が取りにくいのと、サイドポンツーンが波型(?)形状で、一度造形して
モノコックに仮止めしたら(実車はカッコ良いのに)すごく
カッコ悪くて、何度も形状を直しながら納得のいく形
にできるまで掛かった時間は、過去のスクラッチモデルボディー製作時間のかる〜く倍以上になってしまいました。

その他、
ボディー全域に細かな面張り(ねじり、脹らまし)の処理がされているので、本当に苦労しました。
故に、2台分造ってませんので、ワンオフです。

塗装は、ゴールドを調色し(ラッカー塗料の
シルバーとアイアンレッドを混ぜ合わせました)塗装。
ゴールドもシルバーも下地の状態がもろに出てしまう為ペーパーキズも残さない様に注意しました。
スポンサーロゴは、すべてインレタを起こしクリヤーデカールに貼り付けました。
最後はクリヤーコートです(ニッペのウレタン)

ローリー・バーンやエイドリアンニューウェイといった空力の鬼才がレーシングカーデザインの入り口に
差し掛かった頃、ある意味、空力における
“究極”の域に達したトニー・サウスゲートの世界に、ぜひ一度
浸ってみてはいかがでしょうか。
1978年、一卵性双生児と呼ばれたマシンが話題になりました。
その2台、
アローズFA1とシャドウDN9が酷似していた理由は、シャドウティームの主要メンバーが
アローズなるティームを作った事にあります。

FA1は、フロントにラジエターをマウントし
(葉巻型の時代には良く見られた手法)サイドポンツーンは
ロータスの手法とは逆の断面で、その後部にオイルクーラー内臓のもう一枚のウイング断面があり、それの
角度を変えて
ダウンフォースを得るというロータスとは異なる空力へのアプローチを見せるマシンでした。
パトレーゼはスウェーデンGPでピーターソンの79を抑え2位に入りアローズティームの

“峻烈なる幕開け”
を誇示したのです。
実車について・・・
Arrows FA1