FW05の後、何を造ろうかと考えていたところ、プロバンスというメーカー(1/43)に、JS21のキット
がある事を知り、ラクーン・オートさんで購入し眺めていると、カッコ悪いので浅田氏(TDMCの重鎮)に
83年当時の資料をお借りして、写真を見てるとカッコ良いので造ってしまいました。
参考にした資料はオートテクニック83年5月号で、すごく細かい所まで写真があったので、大変助かりました。
JS21もマイナー過ぎるという判断で、あえて2台分造らず、ワンオフで完成させました。
ボディーはおまけ程度のサイドポンツーンを一体で製作し、(ハイドロサスの関係なのか?)左右非対称の
ボディーサイド面の造形に一番時間をかけました。
後、モナコ仕様の(リヤ)ダブルウイングはウイングステーをアルミ板から切りだし、メインはケミカル
ウッドで造り、表面にキッチンテープを貼りました。
塗装は、ブルーが少し紫がかった感じ(極々僅かですよ)に見えたので結局、調色しました。
スポンサーロゴはキットのデカールをMACで加工し透明デカールに転写しました。
最後は、クリヤーコートです(ニッペのウレタン)
やっぱり リジェですね〜・・・・ウ〜ン・・やっぱリジェ・・・ウン!
1983年、BT52とネルソン・ピケが活躍するシーズンをリジェティームはJS21で戦っていました。
JS21はシトローエンとの協同開発によるハイドロニューマチックサスを、F1界に持ち込んだマシンでした。
ハイドロサスはスプリングもショックアブソーバーも持たない油圧システムで、ロータスも同様のシステム
(ロータスはコンピューター制御方式)を開発していましたが、構造が簡単で、軽量なリジェの方が有効
だと言われていました。
しかし、この早すぎたシステムは遂に、実を結ぶ事はありませんでしたが、90年代のアクティブ・サスに
繋がる“尚早なる思考”と呼ぶべきマシンでした。
実車について・・・
Ligier JS21