過去に造ったモデルに比べて、スクラッチで起こした部品の数は約3倍ぐらいになる程、ありとあらゆるパーツ
を製作しました。
キットからの流用はホイルとタイヤぐらいで特にリヤセクションは、全部新規に起こしたパーツです。
JS7も2台分製作し、マスター型はファクトリーTZにお渡ししたんですが、あまりにマイナーマシンだったので
キット化は見送られた様です。(最近、スタジオ27さんの新製品予告欄に載っていたようですが・・・)
製作にあたっては、膨大な数のパーツ製作と仮り組み仮り組みの連続でバランスを出すのがチョー大変でした。
今回の塗装は、ボディーの白と 拘って調色したブルーそしてフロント、リヤウイングの金属調塗装です。
金属調塗装は、メディコムさんの“メタルライクスプレー”のステンレスだったと思います(何分、かなり前の事
なので記憶が少し不安です・・・)メインのウイングをケミカルウッドで造り、サフェーサー後、メタルライクスプレー
を塗付し2〜3週間乾燥後、付属のポリッシュで磨きました。
これがすごく良くて、本物の金属の質感でウイングが樹脂製には見えない仕上がりになってくれました。
最後はクリヤーコートです(ニッペのウレタン)
やはりリジェはカッコいいです・・・リジェとロータスがいない今のF1が少し寂しく思うのは、僕だけなんでしょうか。
1977年、リジェJS7は自身のティームとフランス人ドライバージャック・ラフィーに初優勝(スウェーデンGP)
を齎したマシンです。
そのスタイルは非常に個性的で、(リジェのマシンはどの時代でも個性的でしたが)コクピットカウルに312T2
(76年)風のNASAダクトがありジャーナリスト達の間では“ブルーフェラーリ”と呼ばれていました。
シーズンを通じて活躍したJS7はマトラ製V12の甲高いエキゾーストノートと共に、今も多くのF1ファンの
記憶の中に、強く焼きついているマシンだと思います。
この後のリジェティームの活躍は周知の通りで、このスウェーデンGPでの勝利が“強豪への起点”になった
といえるのではないでしょうか。
実車について・・・
Ligier JS7