実はこれ、スクラッチじゃなくて(スイマセン)・・・・・
ファクトリーTZの1/20キットを組んだ物なんです。
ではなぜ、作例の中に入ったかというと、このキットが凄く良いんですよ。ボディーはレジンの塊で、
あまりディテールに凝れない感がありますが、形がとにかく良くて僕の中ではT4のイメージを一番良く出して
いる造形だと思い、ぜひ紹介したくなったんです。
手を加えた箇所は、ボディー上面のルーバーを(少しヨタッていたので)一度全部削り落として入れ直したぐらい
で、他はこれと言ってイジることなく、ほぼストレート組みで充分なクオリティーでした。
ギヤボックスはキットの物を(レジン製)使いましたが、タミヤ模型さんのT3から流用、改造する手も有りは
有りかなと思いました。
塗装は(ラッカー塗料の)ファーストレッドです。この時代の赤は蛍光色が入ってないので調色が割とラクです。
下地には白を塗り、赤を乗せました。
“下地はピンクが、より赤を綺麗にする”という伝説がありますが、ピンクはもともと赤味があるため、赤を重ねて
塗ってしまうと、全体の色調が暗く成りがちなので僕はいつも下地を白にしています。
赤を綺麗に見せるのは、下地の色よりも、一回塗りでムラなく全体を塗る事が大事だと思いながら塗装しています。
(でも好みの問題ですので下地のピンクを否定しているわけではなく、どちらでも好ましい方で良いという意味です)
フェラーリ好きの方は赤への拘りが強い傾向にありますよね
ウイングはホワイトメタルをポリッシュ仕上げです。
最後はクリヤーコートです(ニッペのウレタン)
キットを造ったのは何年ぶりかと言う感じでしたが、良いキットは出来てからもうれしく眺められますよね〜!
1979年、シーズンの行方はT4のデビューで,一気にフェラーリに傾きました。
フェラーリはフラット12気筒エンジンを使うためグランドエフェクトカーのデザインには不向きという常識を、
細部に至る徹底的な見直しによって見事に克服し、この年のチャンピオンカーT4を作り上げました。
元々、エンジン出力はフェラーリが他のティームより有利であった事と、ウイングカーの機能を取り入れた事に
よって、T4の快進撃を止める事は、もはや誰にも出来ませんでした。
昨年、圧倒的な強さを誇ったロータスでさえもType80でつまずき、Type79に戻しても他ティームに研究し
尽くされ、その戦闘力は過去の物となり、T4と互角に戦う事すら出来ませんでした。
シェクターがラウダ以来のチャンピオンに輝き、フェラーリにとって“王位の復権”となったマシンでした
実車について・・・
Ferrari 312T4