以前、インペリアルゼブラやペコ系などの繁殖に使用していた60センチ水槽です。色々な情報を基に水中フィルターと外部からのディフュザーなどを利用して水流を重視したセッティングをしていました。 インペが12匹・スタークラウンペコルティアが1ペア・ロイヤルファロエラが1ペアでスタートしました。 一年位はこの方法で飼育していたのですが、エアーによる水の蒸発が激しく毎日足し水をしないといけない状態で、しかも室内の湿度も凄く上昇していたのでエアーは止め、水中フィルターも餌を与える時にスイッチを切るのですが、再度スイッチを入れた時にモーターが回らないトラブルが度々あったので再セットするのが面倒なので排除してしまいました。 あればあったにこした事はないのでしょうが、面倒くさがりな性格ですので・・・(^_^;) ただ、その背景には別の40センチのトリートメントタンク(上部フィルターのみのベアタンク)で待機中のインペが産卵を数回したので、水流や酸素量はあまり気にしなくても良いのかな?と感じたからです。 その水槽の水温は25〜6度でPHも5〜6程度で通常良いとされている水温28度 PH7〜8と比較するとどちらもかなり低めでした。下の画像は今現在の繁殖に使用している60センチ水槽です。インペが9匹とイレギュラーインペの雌が1匹とロイヤルファロエラの雄が一匹入っています。レイアウト的にはフジ3Aさんのオリジナルシェルターを追加した位であまり変わっていません。 [水槽データー] 砂利は、南国砂の中目を使用しています。 ベアタンクでも繁殖は出来ますが、底砂を敷いた方が個体も落ち着きますし水質も安定する様に思います。メンテナンス面では、少し大変になりますが・・・(笑) 水換えサイクルは1〜2週間に一度で、アクセサリーをすべて取り出して、プロホースを利用して砂利に溜まり込んだ汚れを取り除いています。量的には、上部フィールターを回しっぱなしでストレーナーの上ぎりぎり(2/3位)を抜き、3枚目の画像の様に、エアーチューブを利用して温水器から水槽の水温と同じかやや高め位の水にカルキー抜きを混ぜて2〜3時間かけてゆっくり点滴注入しています。 (理想を言えば、入れる水が置き水の方がベストだと思います。) ※水換えの量は、一般的な量より少し多目ですので、慣れていない個体にいきなり同じ方法を試すのは危険ですのでやめて下さいね。 水換えサイクルも、どれ位が良いという値も無いのですが、あまり間隔を空けると水換え時に水質のギャップが大きくなってしまうので個人的には良くない様な気がします。この方法は、水質に敏感な幼魚に対して少しでも負担が少なくなる様にと行なっています。 今までの体験で自分なりに感じた事なのですが、幼魚は水温にとても敏感で水温の急激な変化には体がついていけない様な傾向があるみたいですので、(特に下がる方向に敏感)注意が必要です。 ※繁殖水槽では、繁殖行動や縄張り争いなどによりる生傷が絶えないので、病気を発生させない為にも通常飼育水槽以上に清潔な環境を保ち、こまめに状況を観察して少しでも早く怪我や病気などの異常を発見出来る様に心掛けています。 餌は毎日一回与えています。(水換えした日のみ幼魚以外は休餌日にしています。) 点燈時間は家の場合は餌を与える一時間のみにしていますが、観賞用水槽でも同じ様に繁殖している事から考えても、個体がその環境に慣れてしまえばあまり関係ない様に思います。 鑑賞目的で様々な魚と混泳飼育されている人がある日突然水換えをしていたら流木の裏などからインペ子供が出て来たなんていう幸運なお話も良く耳にします。 繁殖には、個体同士の相性とやる気? そして何と言っても産卵床になるシェルターが一番のカギではないでしょうか? |
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