(03年1月26日更新）
※このお話は「ブレイクスルー思考」飯田史彦福島大学助教授著PHP研究所発行
から転載したものです。
目から鱗が落ちると言うかコロンブスの卵と言うか、
なんとも機転が利いてとっても感心してしまいました。

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【なるほど！っと思わずひざを叩いてしまう話】

昭和の天皇陛下が、ある学者さんに、このようにお尋ねになったことがあるそうです。
「人は、なぜ、寝なければならないのか？」
このご質問をうけて、その学者さんは、次のように答えました。
「国民のなかには、ふとん屋もおりますので・・・・・」
（中略）

天皇陛下は、生物学的・医学的な答えを予想されて、
このようにお尋ねになったのでしょう。
しかし、この学者さんは、返答に窮したのか、
それとも意図的にユーモアを交えたのかはわかりませんが、結果的に
「天皇陛下というお立場の方に対してはもっともふさわしい解答」
を差し上げたのです。

長々と人体に関するご説明をするよりも、たった一言で、
このようにお答えする以上の名答があるでしょうか。
一般人に返答する場合とちがって、天皇陛下ほど、
この解答からさまざまな意味を見出すことができるお立場の方は、
他にいらっしゃいません。
この学者さんが、陛下に冗談をいえるほど
親しい間柄であったのかどうかはわかりませんが、
たとえ冗談のように聞こえても、天皇陛下というお立場の方に対して発すれば、
これほど真剣で奥深い冗談はないのです。
おそらく天皇陛下は、虚をつかれて、
「うむ・・・・・・」と、
思わず深く納得なさったことでしょう。

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